その① 単品ダイエット
特定の食品を中心に摂取するダイエット。 リンゴダイエット・ヨーグルトダイエット・ミネラルウォーターダイエット・ゆで卵ダイエット・キャベツダイエット・などなど。 はっきり言って、痩せます。 理由 ・単品を大量に食べ続けることが出来ないことによる摂取エネルギーの減少 ・食塩の摂取減少による体内の水分貯留量の減少(したがって、体脂肪量の減少ではない) 結論 除脂肪体重の減少や、必須栄養素(ミネラル・ビタミン等)の不足をきたしやすく、医学的にも不適切なダイエットなのであります。 その② ローカーボダイエット(low carbohydrate diet) 別名、低炭水化物ダイエット。 ニューアトキンスダイエット・ゾーンダイエット・サウスビーチダイエット・低インスリンダイエット・シュガーバスターズ…etc いろんな名称がつけられていますが、どれも原理は同じ。 現在米国ではローカーボダイエット(以下LCD)が、単なる民間療法としてだけではなく、外食産業や食品業界などにおいても大きなキーワードになっているようです。 共通点は、三大栄養素の組み合わせを変更し、総摂取エネルギーに占める炭水化物由来のエネルギーを5~40%程度にまで制限するっていうところです。 従来型の低エネルギーの食事療法では、標準体重と現在の体重との差を算出して、目標とする減量幅が設定されます。 しかし、低エネルギー・低脂肪の食事療法では、エネルギー出納差に見合った減量効果が得られないことも多いのです。 原因として、低エネルギー状態に適応した基礎代謝の減少などが考えられます。 また、適切な運動療法を伴わない食事療法は、除脂肪体重の減少をきたしやすく、体重再増加(リバウンド)の要因にもなります。 LCDは、結果的に高脂肪・高たんぱく食であるために、医学界からは批判が相次ぎましたが、現在ではもっとも人気の高いダイエット法のひとつとなりました。 文献によると、臨床試験の結果、当初の仮説に反して、低脂肪ダイエット(LFD)よりも、LCDのほうが減量効果が大きく、除脂肪体重を維持し、脂質代謝を改善するという予想外の結果を表した、とあります。また、6ヵ月後の体重を比較した場合もLCDのほうがリバウンドしにくいという結果が得られたといいます。 ほんまかいな。。。と思う節もちょこちょこありますが。 まぁ、肥満の原因となる遺伝子は人によって違うのです。だから、同じエネルギーを摂っていても太りやすい人もいれば、そうでない人もいます。 炭水化物が原因で肥満となるような疾患感受性遺伝子を持っている人の場合、LCDが適応となるのでしょう。 私の周りにも、このLCDを試みた人が数人いますが、皆が声をそろえて『なんか、元気が出ない...』と言っていました。 タネアカシ 脳の栄養素となるのは、炭水化物(糖質)だけです。 よって、炭水化物の摂取量を少なくする=脳が飢餓状態になるのです。 私的にはあんまりオススメしないです。特に育ち盛りのちびっこ、頭を使う仕事に従事されている方、三日前からちえのわにハマッて今夜こそは解いてやると、意気込んでいる方は、絶対に止めとかはったほうがいいかと思います。 以上。今日は少し真面目な内容になりました。すみません。
by sugilog
| 2005-07-17 21:06
| nutrition
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京都生まれ京都育ち
女子 職業:管理栄養士 趣味:カメラ・お菓子作り・保存食作り・仏像・「宝くじで1億円当たったらどないしょ」という妄想 カテゴリ
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